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遠隔音声ガイド

遠隔音声ガイド

2021年10月に実施させていただいた「舞台芸術鑑賞サービス ショーケース&フォーラム」で新しいサービスを披露しました。それは「遠隔音声ガイド」サービスです。

※ 音声ガイドとは、舞台上の風景や役者の動き、表情などの視覚情報を音声情報に変えて届けるサービスです。

遠隔音声ガイドサービスは、東京の劇団公演を中心に音声ガイドに取り組んでいるシニア演劇ネットワークさんと協働で企画したサービスです。これまで音声ガイドを実施するためには次の3つの障壁があるとされていました。

・専門人材
・実施環境
・コスト

専門人材
生(なま)の演劇に音声ガイドを実施できる専門人材は、まだまだ少ないのが現状です。シニア演劇ネットワークでは、専門人材(=音声ガイドナレーター)の養成に取り組んでいます。音声ガイドナレーターの養成講座を受講した人の中には劇団で俳優として活躍している人もいます。また、演劇公演が多い東京を拠点に活動することで、豊富な実践環境で人材を育成することができます。

実施環境
音声ガイドを実施するためには、一定の条件を満たした隔離スペースが必要になります。劇場や実施会場によっては、この隔離スペースがない場合があります。遠隔で実施することで、条件を満たす隔離スペースは不要になります。

コスト
地方が音声ガイドサービスを実施しようとした場合、地域に音声ガイドを実施できる専門人材がいないという問題があります。そこで、東京から音声ガイドナレーターやオペレーターにきてもらうとすると、音声ガイドサービスの料金にプラス旅費交通費がかかってしまいます。同じサービスを実施するのに、地方は東京よりも高いコストを負担しなければ実施できないという課題があります。遠隔で実現することで、コストをおさえ、かつ、実践経験を豊富に積んだ専門人材を選択することができます。

遠隔音声ガイドは、これまで課題とされていた3つのハードルを下げることができる新しいサービスです。導入をご検討いただる劇場・文化施設、劇団などがございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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