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眼鏡型ディスプレイ

眼鏡型ディスプレイによる字幕サービス

2021年11月3日(水・祝)に開催させていただいた野外音楽フェス「Beyond Music Festival」で、眼鏡型ディスプレイによる字幕サービスを提供しました。

眼鏡型ディスプレイと聞くと「眼鏡に字幕が表示される」と想像する人がいるかもしれません。眼鏡に字幕が表示されているなら「遠く離れたステージを見る」と「目のすぐ近くに表示されている字幕を見る」を交互に繰り返すことになるので、焦点距離を移動させるのが大変です。しかし、実際には、遠く離れたステージとほぼ同じ距離に映像(字幕)が浮かんだように見えます。なので、焦点距離の移動はほとんど必要なく、ステージと字幕を同時に見ることができました。

当日は、眼鏡型ディスプレイにアーティストが歌う歌詞のほか、アーティスト本人のMCやアナウンスなどの音声情報を文字情報に変えて表示しました。

現状として感じたメリットとデメリットは下記の通りでした。
<眼鏡型ディスプレイのメリット>
・字幕を見る場合の視線と焦点の移動がほぼ不要
・光漏れなどがほとんどない(今回は野外だったので、光漏れは問題にならなかった)
・設置場所の問題がない(ホルダーの必要性や手で持って鑑賞するといった問題がない)

<眼鏡型ディスプレイのデメリット>
・メガネをかけなければならない(眼鏡の上から眼鏡型ディスプレイを使用することは可能)
・コストが高い
・レンタルしているところがない

デメリットはあるものの、非常に優れたメリットも感じられました。今後、舞台芸術の字幕サービスでも活用していければと思っています。

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